命彩神謡

「さて、どうしようかな・・・！」

アルビノキリンちゃんは、家にいる間はアートの下書きに没頭してそうだなあと。
仕事ならなおさら。
大学生ですが、作業の関係で一人で暮らすようになり、そのために家を借りた感じです。
自室は結構殺風景で、あまり物がないです。
作業のオンオフはしっかりと決めていて、
時間になったら表に散歩に行ったりして、
生活は意外ときっちりしています。
元々コミュニケーションは少し苦手なタイプですが、
仕事ともなるとそうも言ってられないので、
彼女なりに工夫と失敗を繰り返しながら、少しずつ経験を積んでいます。

なかなか彼女は初描きの絵を越えられない気がしています。
髪の毛はくせっ毛というよりもさらさらよりなのですが、
それがらしくかけるとより彼女らしくかけるかなあと。

「降ってきやがったな・・・」

次男ことシピリカ。
まあ、彼春生まれなんですけどね。
某企画の子たちは存在感に結構差があるので、
もうちょっと一絵で描いていきたいです。
三兄弟の中では気が強いほうなのですが、それが野生の世界の彼を強くしています。

おねえちゃん、と呼ばれた気がして。

フクロウちゃんは、家族をなくした日から一切笑ったりすることがなくなりました。
彼女にあるのは復讐の心だけ。
それが、すべてを失った彼女を支える唯一のものでもあります。
それでも、ふいに、家族の声を聞くことがあるのです。

あくまでも彼女は、普通の女の子。
事件がなければ、家族と幸せな日々を過ごしていました。
だからこそ彼女は、もう二度と聞けない声を聞いてしまうのです。